アメリカとカナダによる合作映画は2016年に公開された。いわゆるタイムループもので、何度となく同じ場面から繰り返される。似たような映画を思い浮かべる方もおられるかもしれないが、同様のジャンルならば致し方のないところだろう。88分と映画としては短めの部類ではあるが、本作ではこれがしっくりとハマる。長くもないし、短くもない。そのため展開は早々から一気に加速する。穏やかな視線を向けていると呆気にとられるのではないか。慌てて脳が追いついていくと、そこからは緊張感の連続。そして映画に引き込まれていくと、今度は振り出しに戻る。まさに見ている側の頭も一緒にタイムループ状態に陥る。このあたりはそつがない魅せ方というべきだろう。もちろん展開は徐々に変化する。それはその場面の記憶によるものだが、次第にその記憶は主人公以外の他の人間にも波及していく。その後はどうなるという余韻を残す結末も面白い。
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