原作は三浦しをんの小説で、公開は2013年です。視聴はたぶん三度目くらいでしょうか。穏やかなのに張り詰めてる空気感が絶妙で飽きてしまいそうなのに引き寄せられてると、夏の砂浜の波のような味わいがあります。一見、意味不明なタイトルも次第にそれが唸りを伴って理解できるようになり、同時に一冊の辞書の重さも痛感させてくれるはず。枕元に置いた古い辞書が捨てられないのはこの映画のせいかもしれないと、ふと思ってしまうことがありますが、ネットでなんでも調べられる時代とは言え、紙の媒体の存在感を改めて感じさせてくれる二時間です。そのため好きな邦画を問われた際につい名前をあげたくなる一本で、今回も言葉の奥深さと自分の無知さを教えてもらったような気がします。ブログや小説の真似事をしてる私もまだまだ鼻タレの領域。まだまだ覚えることはごまんとあるぞと、見終わった時に感じる清々しい風が心地いいです。
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