★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

バケモノの子

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昨夜見たのは2015年の去年公開になった「バケモノの子」であります。
細田守による長編アニメの4作品目となり、けっこう話題になったような
印象が残っております。いずれ見ようと思いつつも、今になってしまった。
そんな裏側には子供向けの要素が強いと感じたからに違いありません。

ただ、実際に見ると、これはむしろ子供よりも大人の方が理解できる
映画なんじゃないかと思ってしまいました。サマーウォーズでは不可解な
始まりで首を傾げましたが、こちらはスーッと入っていける。どことなく
千と千尋が頭を過ったりもしましたけど、それはほんのしばしの間だけ。

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バケモノたちの世界にある都市を舞台に親子の絆を描いた作品は
前作に続いて細田が自ら脚本も手掛けている。9歳の少年、蓮は、
両親の離婚で父親と別れ、親権を取った母親も交通事故で急死する。
と言った少々、アニメでは重苦しいような始まり方ですね。

主人公、熊徹と会ったのは渋谷の路地裏。この辺りの出会い方も
いかにも運命的と言った感じがして良いです。その熊徹の声を
担当するのは役所広司。その弟子となる蓮の幼少期は宮崎あおいで、
青年期は染谷将太がやってます。蓮には熊徹から付けられた別名もある。

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少年の心が歪んだ理由もわかりやすいですし、都会の夜の表情などの
雰囲気もよく伝わってくると思いますね。こういった作品はついジブリ
比較して見てしまう傾向があるように思いますが、4作品すべてを見ると
これは細田守の作風なんだなとちょっとした映像で分かる気がしますね。

キャラの存在感もしっかりしてるし、話の筋道も無駄がなくて楽しめます。
最後はちょっとやりすぎた感も無いことはないのですが、その後の展開で
そのオーバーな部分も歌のサビとしてとらえられるような気がするので
観終わった後では不要とは言い難い。4作品の中では最高でしょうね。

WONDERFUL