昨夜は久しぶりに市内の大衆中華料理店に出掛けました。想い出の味と
看板に書かれたこの店は地元で長く愛される老舗。そのせいか初めて
行ってもどこか懐かしい雰囲気を感じることが出来る。それは味も同様で、
ここではいまだ昭和のまま。いつまでも残って欲しいお店の一つですね。
昭和の味の後は、映画も昭和で行こうとばかりに、1978年の日活映画、
「帰らざる日々」を見ました。この映画の原作は夏の栄光と言う作品らしい
ですが、なぜタイトルが帰らざる日々になったのかはよくわかりませんし、
逆に内容を見る限りでは夏の栄光でも良かったんじゃないかとすら思う。
となると、有名なヒット曲のタイトルにあやかって集客を伸ばす狙いでも
あったのかと勝手な憶測が働いてしまうわけですが、以前見て紹介した
かぐや姫シリーズ同様、歌こそ流れますが、歌詞の内容と物語は別物で
見ていてもよくわからないものが多い。一番心配した点はまさにそこです。
いわゆる青春もので、現在と過去との話を行き来します。永島敏行が
主演でその相棒となるのが江藤潤。内容があるような無いような展開で
物語が進んで行きます。このあたりはダラダラとして少々退屈に感じる。
煮え切らない男と言うのか、こういった役どころは永島ははまり役ですね。
主演でその相棒となるのが江藤潤。内容があるような無いような展開で
物語が進んで行きます。このあたりはダラダラとして少々退屈に感じる。
煮え切らない男と言うのか、こういった役どころは永島ははまり役ですね。
パッと見、意味が無いような日々が、実は青春時代には定番で、誰しも
経験してる出来事なのかもしれません。したがってこれを見て、あの頃を
思い出す人もきっと多いはず。まさに想い出の味です。ただし、昭和の
わかる人で、ある程度の年齢じゃないと共感する部分も少ないでしょう。
また、人との出会いが織りなす人間ドラマもこの映画の見所でしょうが、
それが後半の方でようやく開花する。特に終盤にチョイ役ながら江藤の
妻として出る女優さんが印象深い。感情が一番刺激されたのもこの辺り。
青春のもどかしさは伝わるものの、一度見ればいいと言う映画でしょうか。