2012年に日本で公開された本作は、俄映画マニアである私の場合、日本で公開されたフランス映画歴代1位のヒット作であるにも拘らず、タイトルすら存じ上げていなかったのですが、そこはブロ友さんの有難味であります。今回AZM58さんの記事にビビッと来て巡り合えた作品ですから、これも一つの縁と言えるかもしれませんね。もちろん、そんな縁を本作でも存分に堪能することが出来ます。作風的にはコメディなんでしょうが、なかなか素直に笑えない部分も多々あって、苦悩する人間の心情などもリアルなタッチで描かれています。健常者と障害者。富豪と貧民層。肌の色も違えば、アップテンポの曲にクラシックと聞く音楽さえも180度違う。この相反するものが映画の中に凝縮されていて、一見交じり合うことのない色にも見えるわけですが、これが徐々に寄り添う形に変わっていく。その見えない絆がまた心地良いですね。声優もこれ以上ないくらいにフィット感抜群で、目でも耳でも、さらには心でも楽しめる作品でしたね。
●ちょっとひとこと●
この映画に登場したマセラティなどとは比較にもなりませんが、今月我が家に来た軽には生意気にも本革ステアリングが装着されてるので、一応お手入れでもしといた方がいいだろうと本日はそれを実施。使ったのは英国王室御用達のオートグリムで、ちゃんとメイド・イン・イングランドと記されております。ちょいと古いので熟成も進んでおりますが、施工には多分問題ないかと。