地味なのにインパクトがあるんですよね。初めて見たのはだいぶ昔の事ですが、忘れるに忘れられず心の奥底にいつまでも燻り続けている不思議な作品です。見るからに低予算ですし、映像も音もはっきり言ってそれ程でもない。それなのに何でしょう。この説明のつかないような味わいは。公開は83年で前作に続いてやくざ映画になりますが、銃もナイフも全く登場しない。その為、派手なドンパチがお好みの方は肩透かしを食らうかもしれませんね。路線で言えば、『チ・ン・ピ・ラ』や『とんぼ』が近いかもしれませんが、あれだってパンパン!となりますから特殊と言えば特殊で、寧ろ本作の方が現実的なんでしょうね。だからこそわかりやすくスーッと入ってくる。主演を務めた金子正次の遺作になった話は割と有名ですが、最後に看取った中に松田優作がいたことは新たに知った情報。33歳ですから、今後どんな役者になったのか考えると惜しいの一言です。一人の男の生き様を92分に詰め込んだ。とにかく印象深い映画ですね。
●ちょっとひとこと●
昨日は一階のリビングと廊下に雑巾がけしました。フロアーだと乾拭きの方が良いのかもしれませんが、汚れ落としには水拭きもいいだろうと、出来る限りの範囲でゴシゴシやりました。ちなみにアシスタントはいないのでワンマンショーでしたけどね。これがけっこういい運動になりましていい汗を掻きました。お蔭で素足で歩くとサラーッとして、以前と違って気持ちいい感じです。
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