実際の投稿から始まったとされる都市伝説を描いたのが2022年に公開された本作。主演は恒松祐里で映画初主演作品となる。82分と特番よりも短いような時間だが、短さゆえに映画そのものは朝の番組のタイトルのようにスッキリしている。ただし、演技に関してはなんとも言い難いところで、それを周りの役者やおどろおどろしい雰囲気がカバーしてくれので、それほど気になるほどではない。映画自体は低予算を伺わせるものだが、話の流れは単純で分かり易く、それでいてリアルな一人称視点映像が独特の怖さも感じさせてくれるため、出来栄えとしてはけっして悪いとは言えないだろう。現代版の神隠しとされる本作は十数年経った今でも根強い関心が持たれているのだとか。いずれにしてもたとえ怖いもの見たさと言いながらも、こんな異世界への旅は空想、あるいは映画の中の話だけにして欲しいものだ。ちょっとだけ怖い映画を見たい人にお勧め。
🦍本日のマイページ🦍