これを初めて見たのは、もう15年くらい前になるでしょうか。たぶん今日と同じ夜だったと記憶しています。ただ、覚えているのはタイトルにある黒い犬の話くらいなもので、その内容の大半は忘れてしまっていたのですが、改めて見てなぜ覚えてないのかと首を傾げたくなりましたね。一見、地味~に思える話なんですが、これが心に響いて来るんですよ。ボックスも青春。ただし、これは別のほろ苦さがあって、その切なさの中に、ついホッコリして笑みを浮かべてしまう。そんなさじ加減が絶妙にすら思えます。03年公開の実話に基づいた身寄りのない犬の物語は、長野の綺麗でローカルな風景と上手く調和されて、見ている側の心を温かくしてくれます。映像はやや古さも感じますが、気になるどころかむしろ丁度良くも思えて来るから不思議。主演は妻夫木聡。ただし本当の主役はクロを演じた犬でしょうね。知らぬ間に目頭が熱くなりました。
●ちょっとひとこと●
今日の新聞記事を見てビックリです。なんとベルギーの9歳の男の子が来月大学を卒業するらしい。なんでも8歳で大学に入学した彼は9ヶ月で3年分を終了したそうです。私が9歳の時はまだ九九で日々奮闘してましたからね。ヒチシ24と一応今では完璧ですが、どういう頭の構造なのか呆れて笑ってしまいますよ。凄い人が居るもんですね。