衝撃が強すぎたのか、子供のときに見たワンシーンが未だ脳裏に焼き付いている。その後、10年以上前にレンタルで再見し今回は三回目。それが68年に公開された本作。ただ、悲しいのは記憶に残っているのは虫だけでどういった内容なのかは煙の如く消え去っている。従って今回は懐かしむように、それでいて味わうように視聴できたわけだが、ここまで大人を唸らせる内容が盛り込まれているとは思いもしなかった。言うなれば昆虫を巻き込んだ戦争で、生物兵器に水爆、さらにはナチスの捕虜も絡んで来るのだからそのスケールは小さい虫とはあまりに対照的。CG全盛の現代ではさすがにチープな造りに見えてしまうのは残念であるが、時代を考えればこれも致し方が無い。ただし、虫が噛み付くシーンは今見ても目を背けたくなるほどで、川津祐介と新藤恵美による虫との格闘は昆虫の恐怖と人間の優しさが入り混じっていてなんとも複雑な気分にさせる。まさに刷り込まれた記憶と言うのがここだ。隠れた名作だと思う。
●chibigori’s voice●
昨日あたりから左腕に違和感があるんですよ。前へならえのような格好をするとちょっと痛みが走る。まさか五十肩?いや既に終わっている。とケンシロウは言いたいところだが、二回やったなんて人の話も聞くので多少の不安はありますかね。運動はやりましたが、特別、変わったことはしてないし、好きな映画ならともかく、こういうアンコールは困りますね。少し様子を見ましょう。