かつて2003年の唐沢寿明主演による全21回放送のドラマを食い入るように見た覚えがあります。哀れな結末に私自身もつい男泣きした記憶があるのですが、本作の本家と言えばやはりジャケットにも映る田宮二郎であることは誰もが認めるところではないでしょうか。山崎豊子原作の医局や医学会にメスを入れた社会派小説は、未読ではあるものの、その凄まじさは映像からでも十分に窺い知ることが出来ます。1966年の本作はモノクロながら衝撃的なオペのシーンで幕を開ける。カラーだとクレームが付きそうな感じですね。放映時間は二時間半と長編の部類に入りますが、それでも21回に及ぶドラマから見ればほんの一部分であることは確かで、それをどう凝縮して見せてくれるのかが大いに関心を抱かせたところでもあります。田宮の迫真の演技はもちろんのこと、ストーリーもそつなくまとまっていて実に見応えのある作品でした。古い映画ゆえの今は亡き名優たちの共演だけでも見る価値は十分。これぞ本家の味ですね。
●chibigori’s voice●
映画、翔んで埼玉にも登場するうどんのチェーン店に数年ぶりに出掛けて来ました。もちろん映画に登場した店ではなく、別の店舗なんですが、お目当ては定番のパンチセット。これはうどんとモツ煮とご飯がセットになったもので、行った時にはたいていこれを頼んだりしますね。お値段は800円少々。食が細くなったのかうどんを残してしまいましたが、久々に食べて美味しかった。