ほしのこえ
新海誠の君の名は、が興行収入100億円を越えたそうです。これは
アニメでジブリ以外では初なんだとか。100億ですよ。凄いですね。
100億あったら何を買おうかと、私のようにお金のない人はすぐに
こんなことを頭に巡らせたりしますけど、額が額だけにピンときませんね。
そんな人気ですから、当然レンタルも盛況で、とりあえず残っていたのは、
この一本だけ。製作順で見たい気もしますが、既に雲のむこうは前回
見ているし、入手できたものからでもと思ったら、これが劇場公開作品
一作目にあたるようです。ただし、前回の作品で擦りこまれたこともある。
一つは映像。どれにも属さないようなリアルな美。ハッとされられるような
美しさが特徴で誠にきれい。二つ目は内容は凡人向けではなく難解。
新海ならね難解で、私流にそれらを組み合わせると難解誠となりますね。
脳細胞がだいぶ衰えてきてますから、覚える手段も考えねばなりません。
さて、2002年に公開になった作品「ほしのこえ」でありますが、これを見て
映画の定義とは何ぞやとも思ったりもしました。フルデジタルのアニメで、
監督、脚本、演出、作画、美術、編集のほとんどを新海誠監督が一人で
おこなったそうですが、その時間を見てビックリです。なんと25分ですよ。
時間だけみればTVで放送するアニメの一回分でしょうが、4時間超えの
映画でも退屈で死にそうだったなんて経験もありますからね。短い中に、
凝縮されてる可能性だって十分に考えられる。と、思ったところでやっぱり
25分はどこかに引っかかる。ただ、今回はその25分に救われましたね。
おそらく90分だったとしたら違うストーリーが頭の中で展開してるはず。
やはり内容はちょっと難解です。映像も雲のむこうと比べると完成度が
劣る。綺麗な印象は受けるのですが、何か物足りなさも感じてしまいます。
それでも第一作目。新海作品の前菜として見ておく価値は十分でしょう。