星を追う子ども
昨日のNHKのラジオに新海誠がゲスト出演されていました。彼が出る。
と言うのではなく、偶然聞いていただけなんですが、物腰の柔らかそうな
口調は穏やかで控えめ。仕事の都合で聞けたのは僅かの時間ですが、
私の中では好印象。だからなおのことじっくり聞いてみたかったですね。
君の名はの観客動員数が1000万人を超えたようです。一千万人!
凄い数字です。映画のブログを書いてる割には、未だにその一人にも
カウントされていない私ですが、あくまで自宅でですので、いずれは
と言っても、見るのはみなさんのほとぼりが冷める頃になるでしょうね。
順番で行けば三作目を見たいところでしたが、生憎貸出し中だったので
今宵は第四作目の「星を追う子ども」となりました。2011年の作品です。
新海=難解と出来つつあったイメージをこの映画はだいぶ変えましたね。
タイトルだけ見れば、また頭を悩ませるのかと不安材料はありましたが。
製作に二年を要したこの作品は、さらなる映像の進化が見て取れます。
磨きが掛かって時折つい唸るような映像が現れる。それに加えて今回は
ファンタジーで頭が混乱することもなく、むしろ自然に話にも入っていける。
何か考えさせるような間も良い感じですし、何よりストーリーが深いです。
過去の新海作品と違って、ちょっと安心できるのは、どこか見覚えのある
雰囲気が感じられるからでしょうか。記憶に刷り込まれているシーンです。
新海自身もそれらを連想させる部分は確かにあると認めてはいますが、
私自身の感想としては、影響を受けたことが形として現れただけのこと。
仮にパクったとするならば、まず見ていて冷めますからね。なんとなく。
そんな軽い刺激が脳に届く程度で、視聴するには何ら問題にはならない。
エンディングの見せ方や、音楽との絡みも良い出来じゃないでしょうか。
こうなると、ますます最新作の君の名は、が気になって見たくなりますね。