鍵(1974)
市外の蔦屋での映画物色は、冬休みに入ってからと思ってたのですが、
土曜休みで用事もなかったので、昼飯ついでに出掛けることにしました。
お目当ては馴染みの店にない作品をゲットすることで、例によってメモを
片手にレンタルコーナーを徘徊。楽しいひと時ながら、何気に疲れます。
昼飯はそのモールの一角にあるそば屋。店の名前は孫平治。以前一度
来たことがありまして、こちらの蔦屋に来たときは、つい寄りたくなります。
そんな人も多いのか、満席で待つ人も数人。食べたのは前回と同じで
冷たいソバですが、他を圧倒するかの腰は食べ応えも十分で美味いです。
前に川島なお美のリメイク版を紹介しましたが、こちらの蔦屋で借りた際、
もう一本同じタイトルが置いてあったので、原作に忠実と言うオリジナルも
どうせなら見てみたいと借りたのが、1974年の谷崎潤一郎原作の「鍵」。
原作は読んでませんが、見ていて感じたのは、川島版に近いと言うこと。
それもそのはず、実はオリジナルと思っていたこちらの作品もリメイクで、
調べたら鍵は4回リメイクされてるんだとか。伊豆の踊子のようですね。
ちなみにオリジナルは1959年のようです。いまのところ店舗で見かけた
記憶はないので、見れず終いで私の記憶からも消えるかもしれませんね。
究極とも言える純愛物語、それとエロティックドラマが紙一重なこの作品は
川島版で受けた印象とほぼ一緒。とは言え、時代が20年以上も古い為、
その画像の粗さがよりリアルな雰囲気を出しています。夫役の観世栄夫も
しかり。独特の口調と風貌が地味ながら生々しさをアップさせていますね。
ただし、申し訳ないのですが、川島の見事なプロポーションを見た後では、
生々しさはあれどどうしても見劣りしてしまうのは致し方のないところです。
反面、ストーリーは頭の中で整えやすいかもしれません。まったく同じでは
ないものの、話の筋はこちらの方が通ってるし解りやすい気がしますね。