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眼下の敵

ひと月に見た映画の中からMy Academy Awardsの1本を選ぶ企画。それでは、11月のエントリー作品を紹介いたします。

犬神家の一族(2006)
●疑惑
●幸せの黄色いハンカチ
犬神家の一族
●ひまわり
大統領の陰謀

ジーン・ワルツ
ジオストーム
●眼下の敵
ハクソー・リッジ
猿の惑星:新世紀(ライジング)


以上の11本。そしてこの中から選んだMy Academy Awardsは

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眼下の敵(The Enemy Below)

有名な映画で音楽こそ頭に刷り込まれてはいるものの、吹き替えがないので手を出さななかった作品を今月はトライ。それが「ひまわり」と「大統領の陰謀」である。「ひまわり」はイタリア語で、言うなればイタリアのラブストーリー。比較的台詞は読みやすく画面を見る機会も多いのだが、「大統領の陰謀」の方は、その内容から省略してあるにも関わらず、やりとりが激しくなる場面では読みにくい文字があったりと、読み損じることもしばしば。その為、場面を戻しポーズを押し、セリフを読んだりともはやこれでは紙芝居で、今度は文字を読もうと集中すると場面が背景へと変わる。これでは演技を見るどころではなくいので当然入り込みが悪くなりポイントは自ずと低下。これはどちらにも共通することである。ただ、大統領に関しては吹き替えのBDが出ているのを発見したので折を見てポチるかもしれない。となると、今月の1本は邦画でその名を刻んだミステリーの「犬神家の一族」を考えていたが、吹き替えが入ったBDを先月購入して見た「眼下の敵」が一歩勝った。この作品、一部字幕があるが時間も短く然程重要なシーンでもない為、ほとんど気にならない。古い作品なので最近の映画のような迫力はないが、その攻防は見ていて面白いし、何よりフェアなところが良い。出来る事ならば「ハクソー・リッジ」のような音響と映像でリメイクでもしてもらいたいと願いたい作品だ。リメイクと言えば、「犬神家の一族」を初めてみたが、監督、主演が同じをあってか、このリメイクはお見事というレベル。ただし、女優陣、特に野々宮珠世に関しては可憐さ脱ぎっぷり、さらに那須ホテル女中などは演技どころか台詞棒読みと残念ポイントが目につき、やはりオリジナルがと言う結論に達した。「幸せの黄色いハンカチ」は劇場で見た以来だろうか。交わることのないようなキャラの3人のバランスが面白さを感じさせる要素の一つと痛感したが、ラストよりも久々に見ると高倉健の食堂でビールを飲むところが印象深く心に残った。僅かな時間に隠された長い時間が垣間見える瞬間である。独特なキャラの桃井は「疑惑」の悪態振りの方がはまっていて存在感は十分。岩下志麻とのやりとりはなかなか楽しませてくれる。原作を読んだ後で見たのは、「ジーン・ワルツ」であるが、どこまで映画で表現できるかと期待して見せてもらった。とは言え、原作の上澄みを掬った程度であっさりとした薄味。味噌汁に沈んだ具も出てこない作品は、ある意味見易いのだろうが、どこで食べたのかを忘れてしまうレベル。見終わった後に溜息が出た。「ジオストーム」「猿の惑星」は新しい映画なので映像も見応えがある。特に猿の方は時間を忘れさせる不思議な魅力があって良い。

以上、My Academy Awardsでした。