ひと月に見た映画の中からMy Academy Awardsを選ぶ本年度の企画。早速、十月のエントリー作品から紹介いたします。
●ブリット
●ミンボーの女
●プレデターズ
●怪獣大戦争
●トラック野郎 度胸一番星
●AVP2 エイリアンズVS、プレデター
●日本の黒い夏ー冤罪
●海街diary
●バットマン リターンズ
●日本沈没
以上の10本。そしてこの中から選んだMy Academy Awardsは、
●ブリット(Bullitt)
今月も一度見た映画を見直すアンコール月間となった。その中で一番数を見ている「ブリット」が当然の如くMy Academy Awardsとなったわけだが、この「ブリット」はDVDやインポートのBDこそあれど完全吹き替え版はリリースされていなく、例によって日本人と外国人が映画内に同居すると言う仕様だ。ただ、こんな要望に応えてくれたのかちょっと前に無い音声を新たに収録し吹き替え完全版として新たに発売。これによって文字を読むことなくようやく楽しむことが出来ると早々に入手しようと思ったが、初回発売とあってお値段はやや高め。特典などを考慮しても廉価盤発売まで待っても良さそうだという結論に達し保留。代わりにこのサウンドを車でもとサウンドトラックのCDを注文。インポートのため1~2ヶ月の納期とのことで首を長くして現在待っているところだ。これで愛車がムスタングのGT390だったらシスコの坂道をぶっ飛んで降りてこられそうなのだが。「プレデターズ」と「AVP2」は先月からの流れでもあるが、どちらも一作目に迫るほどではない。特に「AVP2」はホラー色が強くなったり、ミスマッチなお色気があったりで、やや方向性に疑問を抱く。このあたりは新作のザ・プレデターに期待したいところである。洋画で残念感があるのは「バットマン リターンズ」だろう。当初はアン・ハサウェイのピチピチスーツでも見るかとディスクを挿入したのだが、この作品ではなかったようだ。それならばそれでと見始めたのだが、いかんせん主人公のマイケル・キートンの吹き替えがしっくりこない。声云々ではなく感情の問題で気になり始めると山本リンダのようになる。次はダークナイト・ライジングのキャットウーマンで楽しみたいと思う。意外と言っては失礼だが、じっくりと見直した邦画で良かったのは松本サリン事件を描いた「日本の黒い夏」で、冤罪と言う重々しい空気が絶えず画面から漂ってくる。欲しいものはもう何もないと語る寺尾聡の言葉が印象的だった。同様に「日本沈没」も考えさせられる映画だ。リメイクも見たがこちらはオリジナルで、変に感動させようと過大な味付けが無い分、妙なリアル感があって思わず映画と言う事を忘れさせてしまうほどだ。リメイク版に劣っているのは音声と映像のクオリティだけで、見るほどに醍醐味を感じるスケールの大きい映画と言えよう。逆に使い古したTシャツのような着心地の良さを感じるのは「海街diary」で、多少のいざこざはあるものの終始リラックスしてこの4姉妹を楽しむことが出来る。穏やかな時間。こんな日常を描いた映画は歳を重ねるほどに堪能できるのではないだろうか。年に一度くらい見てもいいだろう。そう考えると「トラック野郎」シリーズも同じかもしれない。
以上、My Academy Awardsでした。