ナイトクローラー
レンタルショップの店員さんのご指導の下で、以前、一度だけセルフレジを
やったことがあるのですが、古い映画などはバーコードが読めずに番号を
打ち込んだりするケースもあるため、専ら向かうのは店員さんのいるレジ。
しかし、この間はどういう風の吹き回しか、セルフレジに挑戦してみました。
取引開始ボタンより先にカードをスキャンしてしまった以外は、バーコードも
問題なく全て読み込め、あとは精算しケースのロックを外して終了。意外と
簡単に出来ましたね。しかし、あとで借りた覚えの無いDVDが一本あって
太陽にほえろの松田優作状態になりました。やはりチェックは大切ですね。
その初一人セルフレジで借りた中の一本が、2014年に公開された「ナイトクローラー」です。なんとなくタイトルに魅かれ手に取った作品であるため、
内容は一度体験してるセルフレジの方が解っている。それでもタイトルから
多少判断出来ればイメージも沸きますが、これでは意味もさっぱり判らず。
オープニングは夜の風景からで、映し出される映像はどれも洒落た感じで
冷たい空気感のようなものも漂わせる。そして、その怪しげな流れの中で犯罪が起こる。どこかで見た記憶のある主演は、ジェイク・ジレンホールで
ブロークバック・マウンテンに登場してました。この役で9㎏減量したとか。
そのジェイクが演じるのがルイス・ブルームで、工事現場でフェンスなどを盗んでスクラップ工場にて換金する際、値段を交渉したり、そこでの仕事を
求めるふてぶてしさ。このもっともらしい口調もやや腹立たしく、この辺では
ちょっと失敗した気分でもありました。言わばこれも彼の演技の賜物です。
ある時、自動車事故の現場を撮影するアマチュアカメラマンを見たルーは彼らに触発され車強盗の襲撃後の現場を撮影し、ローカル局に売り込む。
二時間近い映画ですが、全編にいい緊張感があって、その時間を忘れて
しまいます。ジレンホールの独り舞台。なかなか見応えのある作品だった。