★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

邦画

轢き逃げ 最高の最悪の日

書き上げた小説の校正作業に取り掛かってまして、本日も四時起きして活字とにらめっこしております。ただ、休息も必要だと見たのが今回の2019年に公開された本作。全編にわたって続く緊張感が良いです。それも実にリアリティに溢れていて思わず作品に引きず…

日本で一番悪い奴ら

初々しい新人刑事が徐々にはみ出し刑事へと変化していく様が何とも見応えがある。主演は綾野剛。前半の違和感も何のその、悪びれたやくざと見分けがつかなくなる変貌ぶりは見事。役作りのために体重を十キロ落としたという。2016年に公開された本作は、北海…

弱虫ペダル

自転車大好きなおじさんが、こんな漫画が面白いんだよと聞いたのは何年前でしょうか。アニメにでもなったら見てもいいかなと思っていたら、実写版が配信になっていて思わず見たのですが、なまじ事前情報が無かったのが良かったですかね。思いの外楽しめまし…

舟を編む

原作は三浦しをんの小説で、公開は2013年です。視聴はたぶん三度目くらいでしょうか。穏やかなのに張り詰めてる空気感が絶妙で飽きてしまいそうなのに引き寄せられてると、夏の砂浜の波のような味わいがあります。一見、意味不明なタイトルも次第にそれが唸…

御法度

AZMさんが紹介されていた映画を見ました。記事は読んだものの、誰が出ていたのか忘れてしまっていました。それがかえって良かったのかもしれません。出てくる俳優陣にオッて何度もなりました。ただし、監督だけは覚えていて脚本も手掛けているんですね。大島…

沈まぬ太陽

衝撃的なオープニングは御巣鷹山に墜落した123便旅客機を描いたもので、1985年の8月の出来事でした。ご遺族の方にすれば見たくもない映像かもしれませんが、同時に多くの方に忘れてもらっては困る大惨事でもあります。これを観るのは二度目になりますが、内…

優駿 ORACIÓN

宮本輝の小説を映画化したのが1988年に公開された本作。競走馬のことはほとんど知らないため、新鮮に見ることが出来ましたが、実際のところそのご苦労は上映時間だけではホンの僅かでしかないでしょう。北海道ならではの美しい風景と広々した台地で走る馬は…

星の子

今村夏子の長編小説が原作で、タイトルからファンタジーを思い浮かべたのですが、見始めるとなんだか怪しい雰囲気が漂ってきます。信ずるものは救われるという世界。わかるかな~。わかんねぇだろうな~。シャバダダバダと松鶴家千とせの声が思わず聞こえて…

キングコングの逆襲

初めて見たのは映画館でした。メカニコングがコングを追いかけようと出てくるシーンは特に印象的で未だ脳裏に焼き付いています。表情がないからか無性に怖かったんですよね。反対にコングは不細工で背中にチャックありますかって訊きたくなりますが、なんだ…

映画 ひみつのアッコちゃん

誕生50周年記念の2012年に公開された本作を見るのは二度目。さきほど確認したところ6年前にレビューも書いていました。初見ではアニメとのギャップに戸惑いも見せていましたが、二度目となると多少割り切れるのか、割と楽しめたというのが素直な感想。コス…

明日の記憶

荻原浩の原作を半分ほど読んだところで、本作の映像が頭に次々と浮かびたまらずDVDを引っ張り出しました。2006年の本作は何度か見ていますが、渡辺謙の映画の中でも好きな一本に揚げるほどお気に入りでもあります。若年性アルツハイマーを描いている本作は、…

麻雀放浪記2020

続編のようでもありリメイクのようでもある。ついでにこんな映画があったのかと驚きもプラスされて、古臭いモノクロ映画を頭に思い浮かべながら見始めましたが、勝っていたのは映像のクオリティだけ。一言で片づけるならナンセンスです。コメディを加味した…

キングダム

この映画を推したのは長澤まさみ。本来、大陸系の歴史の話は苦手で興味をそそらないんですが、彼女が出るならば要チェックだと二時間越えの映画に挑むことにしました。しかし、待てど暮らせど彼女が出ない。もしかしてガセネタだったのかと、脳裏にそんな文…

風に濡れた女

タイトルが意味深じゃのぉ~。そんで早々のNIKKATSUの文字とR18指定となりゃ、孫を呼んで一緒にってわけにはいかね~なと襖を閉めたんじゃが、この2016年の映画はロマンポルノ生誕45周年だっちゅ~からワシも歳を取ったわけだ。それはこの話の中の腰の振り方…

野獣死すべし

享年40歳。ジーパン刑事から一気に駆け抜けて行ってしまった。しかし、一度ディスクを投入すれば、いつでも当時の彼に会える。1980年公開の本作も何度か見ているが、未だに日本映画の中で最も難解の一つとされるラストはわからない。恐らくこうだろうという…

スローなブギにしてくれ

何度か見ている映画ですが、今回新たに気付いたことがあります。それは流れる楽曲がすべて南義孝のものであること。主題歌だけだと長年思ってたんですが、このところアルバムを聴き込んでいたせいかピンと来ました。片岡義男の短編青春小説が原作ですが、正…

750ライダー

石井いさみによるマンガを実写化したのが本作。私も最初の頃は読んでました。劇画タッチで主人公の早川光の孤独で陰りのある雰囲気や相棒のCB750K2の重厚な感じが良かったですが、回を増すごとに漫画チックになっちゃってだんだん読まなくなりましたね。出来…

椿山課長の七日間

現在この小説のラストに差し掛かったところで、思わず映画が見たくなりまして在庫から引っ張り出しました。小説も映画も二度目となります。原作は浅田次郎。映画の公開は2006年です。本作を見たのはかなり前になるので西田敏行以外はすっかり忘れてしまって…

テラフォーマーズ

知らなかったけど元々は漫画なんだってさ。ってことは実写版だね。アニメの実写化に当たり無し。なんてお爺ちゃんは言ってたけど、ひいき目に見なくてもボクも間違いじゃないと思うな。だって寒いんだもん。え?それって戻り梅雨みたいな天気とか、火星だか…

極道の妻たち 最後の戦い

岩下版第二作目となった本作の公開は1990年。シリーズは四作目で視聴は三度目くらいでしょうか。前回に続き今回もかたせ梨乃が良いわき役で登場します。岩下版には欠かせない存在とでも言うのか、下手な男優よりも魅力的で見入ってしまいます。その妹役で登…

新・極道の妻たち

よくわかんね~映画はぬるま湯で茹でてるうどんみたいで、煮え切らなくて困るぜ。そこへ行くとこういう任侠物は、やるか、やられるかだから分かり易くってイイ。このシリーズは主演は誰であれ全部揃ってるけど、なんて言っても志麻さんだろうな。凄みもある…

Dear Friends

原作となったのはケータイ小説なんだとか。ネットに小説を揚げている私ですがケータイでは読まないのでさっぱり存じておりませんでした。さすがにケータイ小説って言葉は知ってますけどね。2007年の本作はまさに北川景子の独り舞台。ジャケットは二人で映っ…

八月の狂詩曲

この粗さ加減の映像が昭和って感じでええのぉ。雰囲気は米国の子供たちの冒険ってところじゃが、描き出す題材が題材だけに特に抑揚も感じられず淡々という言葉がとにかく似合う。何を見るわけでもなく縁側でお茶を飲んでる。あの感じじゃな。重い話を和らげ…

無頼

二時間半という時間が一瞬視聴を躊躇させましたが、見始めるとその時間は意外と短く感じましたね。いわゆる任侠物ですが、少々ミルクでも加えたかのようにマイルドな仕上げになっていて、比較的リラックスして見ることが出来ます。もちろん銃撃された跡など…

残穢 -住んではいけない部屋-

2016年に公開された本作は小野不由美の小説を映画化したもので、映画ではタイトルだけではピンと来ない人のためにかサブタイトルが付けられています。それからもわかるように不可解な現象が起こる部屋が描かれていますが、面白いと思ったのは怖い一辺倒の映…

ピンポン

元となったのは漫画らしいんじゃが、全然知らなかったの~。遠い昔の青春をもう一度と選んでみたんだが、この2002年の映画に関しては心が空回りしたわい。ちょうどいつ取り替えたのかってお茶を飲んだ気分でさっぱり味が分からない。出がらしだからそれでも…

チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~

このところ重い映画が続いてたので、実話をもとにしたサクセスストーリーは元気がもらえていいわね。つい一緒に踊ろうかなって思っちゃったわ。襖をぶち抜いて怒られそうなのでやめたけど、すっかり二時間楽しんじゃった。主演は広瀬すず。最近はちょっとけ…

CURE

漂わせる独特の雰囲気からか脳に刻み込むような印象を与えてくれる映画でした。公開は1997年。ジャンルはサイコ・サスペンススリラーで、何となくあの「羊たちの沈黙」に似た空気を感じます。身の毛がよだつという表現ではなく得体の知れない恐怖がしっくり…

赤い殺意

ジャケットはカラーですが、本編は久々のモノクロでお国言葉と1964年の古さが重なって、ところどころ外国語のようで聞き取れません。ヘッドフォンのボリュームは大き目なんですけどね。従って雰囲気で見る感じです。原作は藤原審爾の小説。しんじと読みます…

見えない目撃者

オリジナルは韓国の映画なんだそうです。つまりこれはリメイク。しかし、2019年の本作を見る限り、これがオリジナルであるかのような邦画らしい仕上がりになっています。やや暗いタッチの映像がまた恐怖を助長していて、二時間超えの長さを感じさせないとこ…